掲載日 : [2005-03-30] 照会数 : 8936
<旧青山トンネル工事>韓日殉難者偲ぶ(05.3.30)
[ トンネル殉難者供養塔前で行われた慰霊祭
]
【三重】1920年代後半に三重県の青山高原下に掘られた近鉄旧青山トンネルの開設工事中、不慮の事故で犠牲となった韓国人と日本人作業員各8人をしのぶ慰霊祭が21日、トンネル殉難者供養塔前で行われた。
民団側を代表して三重県本部(殷鐘秀団長)の殷団長と中央本部の李鐘太民生局長が献花。現場近くの善福寺住職の読経が流れるなか、柳聖杰駐名古屋領事をはじめ、真弓浩三重県日韓親善協会副会長、同民団本部役員らが順番に焼香した。
韓国人犠牲者の存在は02年、三重・青山町立青山中学校の生徒たちの調査で初めて明らかになった。調査結果を受けて町は、日本人以外にも犠牲が出た事実を認め、町史を改訂している。これをきっかけに民団三重と三重日韓協が昨年から慰霊祭を行うようになった。
トンネルは参宮急行電鉄(現近鉄)が28年に着工、30年に完成した。長さは3432㍍で当時の私鉄としては最長。難工事だったと伝えられる。
(2005.03.30 民団新聞)