掲載日 : [2005-05-11] 照会数 : 8190
【愛・地球博】参観団誘致や交流・共生事業③(05.05.11)
国際人の自覚ふまえ…民団愛知県本部団長 梁 東 一
民団愛知を代表し、地元愛知で開幕しました愛・地球博を心より歓迎いたします。この間ご尽力いただきました万博関係各位をはじめ、在日韓国人愛知万博後援会にご協力いただきました皆様に心より御礼申し上げます。
21世紀初の万国博覧会が、ここ愛知において、またアジア地域の日本において開催されましたことは、今世紀の牽引車的役割がアジア全体に課せられているという意味からも、日本に定住する私ども在日韓国人にとりまして大変意義深いものがございます。
この間、在日同胞の生活者団体である私ども民団組織は、KOTRA(大韓貿易投資振興公社)をはじめ万博協会、韓国フレンドシップ担当自治体などと協力体制を構築し、一丸となって愛知万博成功開催に向けて努力してまいりました。
特に師勝町ならびに豊田市におかれましては韓国フレンドシップパートナーとして、プレイベントをはじめさまざまな広報活動事業を積極的に展開してこられましたことに、あらためて感謝と敬意を表するしだいでございます。
今般の愛・地球博を契機に、私たち愛知県に居住する在日同胞は、日本社会に暮らす地域住民として、また韓日の架け橋として、アジア地域の構成員として、世界各国の人々とともに手を取り合い、国際社会の恒久的な平和と人類社会のさらなる繁栄を心より祈念いたします。
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先端技術と伝統文化…愛知万博韓国館館長 朴 殷 雨
去る3月25日、愛知万博が公式開幕を迎えました。9月25日までの185日間、「自然の叡智」をテーマに開催される今回の博覧会において韓国は「生命の光」をテーマに参加しており、その規模は米国、中国、ドイツなどとともに外国館としてはもっとも大きいものです。
韓国館は展示コーナー、映像館、企画展示室、文化広報コーナーなどで構成され、IT及び3Dアニメなどの先端技術と、民俗公演や陶磁器、韓紙などの伝統文化が調和をなし、毎日万博全体観覧客数の4分の1である1万5000人余りが入場する人気館として位置づけられています。
独島や日本の歴史教科書の問題等でいつにも増して韓日両国の関係が緊張していますが、今年は韓日国交正常化40周年、韓日友情年であるだけに、愛知万博の韓国館を通して日本人が韓国を正しく理解できることを願っています。
また、韓国館を物心両面から応援して下さっている民団の同胞皆様にも大韓民国の国民としての誇りを新たに感じて頂ける良い機会になればと願っております。
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自然の叡智と大交流…日本国際博覧会協会会長 豊田 章一郎
大阪万博から35年ぶりの開催となる21世紀最初の万博「愛・地球博」では、「自然の叡智」というテーマのもとに、今一度自然の素晴らしい仕組みを学び、地球的規模でいかにして人類と自然とが共生しつつ持続可能な発展を図っていくかという課題に対する解決の方向を見いだしたいと考えています。
「自然の叡智」を縦糸とすれば、「地球大交流」はこの博覧会を織りなす横糸です。
世界中の国々や団体さらには市民の幅広い参加と交流を実現し、多様性を認めた人類の新しい文化・文明のあり方を世界に向けて発信いたします。
120を超える公式参加国と国際機関が展示するグローバルコモンの数々を空中回廊のグローバルループで結ぶとともに、政府、自治体、企業パビリオンによる特色ある展示や多彩な行催事を日々提供しています。
5月11日の韓国のナショナルデーには、大勢の方にご参加いただき、これを機会に長い歴史を持つ日韓両国の関係がさらに緊密なものになることを心より祈念しております。
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共に歩む韓日の未来…駐名古屋大韓民国総領事 鄭 盛 培
長い準備期間を経て、3月25日に「愛・地球博」が開幕しました。主催国日本と韓国を含む世界121カ国、国連など4国際機関が公式参加し、「自然の叡智」をテーマとするこの度の万博は、まさに地球規模の万博と言えるでしょう。
会場では7〜8千年前に絶滅したとされるマンモスから最先端のロボット技術までの地球と人類の過去と未来、また世界各国の伝統と文化を一度に目にすることができ、万博会場の外では万博を記念して各地で催されている芸術品の展覧会やコンサート等、様々なイベントを楽しむことができます。
現在、最も充実しているこの「愛・地球博」会場へ多くの人が訪れ、自然との共生について見つめ直す機会を持つことは、より良い地球の未来への第一歩となるのではないでしょうか。
伝統とITを兼ね備えている韓国パビリオンにも連日多くの方が訪れ、韓日の交流が良好な様子を窺わせています。今年は「韓日友情の年」でもあります。地球が与えた隣国としての韓日関係の意味を考えながら、21世紀を共に歩む道を探っていきたいものです。
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友情年導き盛り上げ…愛知県知事神田 真秋
長い間待ち望んだ21世紀最初の国際博覧会「愛知万博」がこの3月25日に開幕し、瀬戸・長久手両会場を舞台として、国内外から多数のお客様をお迎えすることができますことは、地元である愛知県にとりまして大きな喜びです。
5月11日は我が国にとって最も近い国、韓国のナショナルデーであります。万博会場内外での様々な行事を通し、多くの人々が韓国の素晴らしい文化に触れる絶好の機会となりますことを期待しています。
また、愛知県では、県内の市町村が愛知万博の公式参加国とペアになって多彩な国際交流事業を行う「一市町村一国フレンドシップ事業」を実施しており、韓国のホームタウンである豊田市と師勝町の市民、町民の方もこのナショナルデーには大きな役割を果たされると伺っています。
韓国のナショナルデーを契機として、当地域が先導して「日韓友情年2005」をさらに盛り上げ、日韓両国の交流と親善が更に深まることをお祈りします。
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市民のきずな強めて…名古屋市長松原 武久
21世紀最初の国際博覧会「愛・地球博」が3月25日に開幕しました。連日さまざまなイベントが実施される中で、本日5月11日に韓国ナショナルデーが開催されますことを、心からお祝い申し上げます。
長久手会場の韓国館では「生命の光」をテーマとし、民族舞踊や立体アニメーション等の伝統文化と最新技術による展示が大変な人気を呼んでいると伺っています。
日本中が「韓流ブーム」に沸く中で、名古屋市民が韓国の魅力に直接触れることにより、韓国の国と人についての理解が更に深まるものと期待しています。
今年は日韓国交正常化40周年という節目の年でもあります。本市では、万博に訪れる外国人を対象とするホームステイ事業を実施し、多くの韓国のみなさんと市民との交流を深めていただいています。
また、長久手会場の名古屋市パビリオン「大地の塔」や、名古屋の玄関口「ささしま」での「De La Fantasia」、「新世紀・名古屋城博」など、さまざまな施設やイベントで多くの皆様に楽しんでいただいております。これらの万博を契機とする交流を通じ、「国際交流拠点都市」を目指すまち、名古屋をより一層、韓国のみなさんに知っていただくことを願っています。
韓国ナショナルデーが、日韓両国の親善と交流が更に深まる契機となりますことを心からお祈り申し上げまして、お祝いの言葉とします。
(2005.05.11 民団新聞)