掲載日 : [2005-06-08] 照会数 : 6422
鳥取県教委 国際理解クラブ支援(05.06.08)
まず9校、講師の謝礼を負担
【鳥取】鳥取県教委は外国籍の児童が自国と関係の深い言葉や遊び、音楽などの文化を学習する「国際理解クラブ」(仮称)を開設する小学校に対して今年度から講師への謝礼などを負担する。
金額は、外国籍児童の保護者や国際交流員、JICA(国際協力機構)のメンバーらが務めるクラブの講師に対しては1回あたり3000円以内とし、1校あたりの上限が3万6000円。大規模な講演会を行う場合は1回6000円以内としている。05年度に支援を予定している外国籍児童の在籍する対象学校は9校。早い学校は10日に初めての取り組みを実施し、支援を受ける。
県教委人権教育課の荒益正信参事監は「外国籍の子どもたちの学習権を保障する取り組みとしてはまだ入り口の支援策。クラブを継続的に開くことで、自分が外国籍であることに自信と誇りを持つとともに、周りの友だちにとっては外国籍の児童に対する理解のきっかけになってほしい」と話している。
民団鳥取県本部(薛幸夫団長)ではかねてから「民族教育権確立」の一環として民族学級設立と外国人の人権問題に対する人権教育の徹底を要望していた。
(2005.06.08 民団新聞)