掲載日 : [2005-06-08] 照会数 : 4692
三重・無縁仏調査に着手…望郷の丘移葬へ
日韓協と合同…民団三重
【三重】民団三重県地方本部(殷鍾秀団長)は太平洋戦争中、韓半島から徴用されるなどして中部地方の工場や鉱山で働き、亡くなった韓国人無縁仏の本格的な調査に乗り出した。
遺骨収集は三重県日韓親善協会との合同事業。1日から始まった。調査エリアは三重県内ばかりか近隣の愛知県、岐阜県も含め、8月31日まで続ける。遺骨は9月末に忠清北道にある国立墓地「望郷の丘」に移葬する。
同本部では三重県紀和町和気の本竜寺納骨堂に韓国人と見られる遺骨4体が保管されているのをすでに確認済み。ここでは78年まで銅山「紀州鉱山」が稼働していた。太平洋戦争中には多いときで約800人の韓国人が働いていたとされる。
鉱山で働いていた元従業員(76)によれば「亡くなった人は鉱内の火葬場で焼き、町内の寺に収めた」という。西正道・和気区長(50)も「早く遺骨をお返ししたい」と話している。
民団三重では「無縁故仏」に関する情報の提供を呼びかけている。℡059・225・5577民団三重県本部。
(2005.06.08 民団新聞)