掲載日 : [2005-06-08] 照会数 : 6155
民族学級「トラジ学級」スタート…堺市(05.06.08)
教員も共に学ぶ…少林寺小
【大阪】教員も児童も一緒になって楽しみながら韓国の文化や歴史に親しむ民族学級「トラジ学級」が、堺市立少林寺小学校でスタートした。今年度は全校生徒の約3分の1に相当する59人が入級した。
5月25日の同校体育館での開級式には嶋田新一校長自ら民族衣装で正装して出席、子どもたちも色とりどりのチョゴリ、パジをはおってはしゃいでいた。転勤してきて間もない女性教員も「これを着たかったの。うれしい」と喜んでいた。
少林寺小の民族学級は人権教育の一環として90年、全校生徒と教員を対象に開設された。講師は大阪府費の民族講師、呉啓子さんが担当。月一回開催してきた。楽しさが口コミで伝わるのか例年、年度の後半に参加者が増え、昨年度は50人余りからスタートして最終的には80人に達した。
嶋田校長は「かつては差別もあったがトラジ学級が、設置されてから教師も保護者も韓国を見る目が変わった。歴史の積み重ねが大きい」と話している。
(2005.06.08 民団新聞)