掲載日 : [2005-06-08] 照会数 : 11827
大阪市内の民族学級100校に…中道小で開講
[ 民族衣装で入級式に臨むオリニたち ]
「長年の夢かなった」
【大阪】大阪市立中道小学校=福嶋真澄校長、東成区=に2日、市内100校目となる民族学級が開設された。開講式には在日同胞のオリニ21人が色とりどりの民族衣装で参加した。大阪市民族講師会(朴正恵共同代表)では「100校は当初からの目標であり、長年の夢でもありました」と感慨深げだった。今年度、さらに2校で開設の予定。
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記念すべき100校目開設の原動力となったのは、梁奈央さんら在日同胞保護者たちだった。昨年4月、3人で福嶋校長を訪ね、民族学級開設を要請した。同胞保護者からの働きかけを受けた福嶋校長はPTAに理解を求めるなど、早期開設に向けた環境作りに取り組んできた。
梁さんと一緒になって学校側に働きかけた文中仙さんによれば、福嶋校長やPTA会長が積極的に開講に向けて動いてくれたとのこと。
福嶋校長は「100校目の開講とあって責任を感じています。どこの学校にも負けないものにしていきます」と述べた。オリニを代表して金清さんは「前の学校には民族学級があったのに中道小に来てみたらなかったのでがっかりしました。今年度からできてよかったです。頑張って韓国語や文化、歴史を勉強していきます」とお礼の言葉を述べた。
東成区での民族学級開設は中道小が4校目。一番古い北中道小はすでに開設から55年目、同じく大正小学校は30周年を迎えた。中本小学校は昨年、開設されたばかり。同じ校区内の玉津中学校にも民族学級「ウリマダン」が開設されている。同胞父母からは、もう1校の東小橋中学校にも民族学級を設置してほしいという声が出ている。
中道小学校の民族学級にはオリニ21人が参加。毎週木曜日、6時限目に開かれている。民族講師は李炳寛さん。
(2005.06.08 民団新聞)