掲載日 : [2005-06-22] 照会数 : 6536
高校生の韓国語学習熱下支え…初のスピーチコン(05.06.22)
[ 「総合学習」に貸し出す民族衣装は80着ある ]
初のスピーチコンが励みに…神戸教育院 洪鉉洙院長
【兵庫】兵庫県内の韓国語学習熱を下支えしてきた神戸韓国綜合教育院の洪鉉洙院長が、8月に帰国する。
洪院長は5年間の赴任期間中、在日の民族教育はもとより、日本人への韓国語の普及にも尽くした。特に高校生スピーチコンテストは県内で初の取り組みで、韓国語学習熱を高めた。
県教委関係者は「言語学習の発表の場があるということは高校生の励みになり、アジア各国に興味を持つ生徒も増えてきた」と喜んでいる。兵庫県立湊川高校の伊田哲朗さんも「在日の生徒は自分に自信を持ったようだ」と語った。
スピーチ大会は毎年、回を重ねるにつれて、日本人高校生の韓国語学習熱も高まっていった。県内の高校で韓国語の授業を受けられる学校は01年当時が16校。04年には25校に増えている。韓国への修学旅行実施校も01年の3校から04年は24校と伸びた。
この間、韓国語学習熱の高まりは一般にも及んだ。これは民団兵庫や県教委の協力、さらには韓流効果の後押しもあったようだ。民団の本・支部会館を利用した韓国語教室の受講生は5年前に比べ約3倍の1200人に増えた。
洪院長は昨年から土曜日を利用、教育院で「兵庫県教職員のための韓国語講座」を開講、小・中・高校から36人が参加。韓国料理や歌、遊びも取りあげた。神戸市立平野中の西本佳子さんは「授業で韓国の歴史教科書のページを印刷して豊臣秀吉、柳寛順を学習している。韓国語も辞書を引きながら読めるようになった」という。ここでの学習成果は「総合学習」などに生かされている。
(2005.06.22 民団新聞)