掲載日 : [2005-06-29] 照会数 : 6100
新韓金融グループ…東京・大阪で説明会
[ 新任の李仁鎬社長は「23年前の初心に帰り発展させる」と強調=24日、東京 ]
業界トップへ 在日の支援を
新韓金融グループの企業説明会が23、24の両日、大阪と東京でそれぞれ開かれた。新韓金融持株会社の新代表に就任した李仁鎬社長のあいさつを兼ねたもの。李新社長は「在日同胞が出資してスタートした新韓グループは韓国を代表する金融機関に成長した。いっそう発展するためにも、初心に帰り在日同胞の支援をさらにお願いしたい」と呼びかけた。
東京の企業説明会には、民団中央本部の金宰淑団長や在日韓国人信用組合協会の洪采植会長ら来賓をはじめ、約120人の株主らが出席した。大阪は約250人。
グループの羅応燦会長は「昨年、グループの11子会社すべてが黒字を達成し1兆ウォンを超す純利益をあげ、今年度第1四半期も3881億ウォンの純利益をあげるなど、順調に発展している。これもひとえに祖国の経済発展を念願する在日同胞株主の支援のたまもの」と感謝の意を表しながら、「韓国金融界の関心事である新韓と朝興による両行の統合を推進する上で李新社長のリーダーシップに大いに期待している」と語った。
1カ月前に就任したばかりの李社長は「4つの支店から出発した新韓銀行がこれほどまでに成長できたのは、23年間にわたり支援しつづけた在日同胞株主のおかげ。新韓・朝興両行の統合に向けてグループシナジー効果を最大限発揮しながら新しい金融モデルを実現したい」と抱負を語った。両行の統合推進委員会を9月に構成し、来春までに統合手続きを終える計画で、業界トップを目指す。
懇親会であいさつに立った金宰淑団長は「5年前に団長になったとき、韓国はIMF(国際通貨基金)管理下の影響で金融業界に嵐が吹き荒れていた。金大中大統領を表敬訪問した際、在日同胞が韓国を大きく変革したのは銀行と百貨店業界なので、新韓銀行はぜひ残してほしい、とお願いしたことを覚えている。在日同胞諸先輩の支えがあってこそ、世界の銀行に発展したことを忘れてはならず、今後も皆で応援していこう」と呼びかけた。
82年に設立された新韓銀行は、母国の発展を願う在日同胞が100%出資した。高配当、高株価で外国人投資家の人気銘柄トップで、01年に新韓金融持株会社を設立し、02年証券会社買収、03年朝興銀行買収とニューヨーク証券市場への上場などを経て韓国第2位の金融機関に成長している。
李社長は「全行員が一丸となり、新たな金融グループ『ニューバンク』の設立を目指している。23年前の初心に帰り、在日同胞のいっそうの応援をお願いしたい」と訴えた。
(2005.06.29 民団新聞)