掲載日 : [2005-07-06] 照会数 : 6822
<松代地下壕>徴用同胞遺骨「望郷の丘」に移葬
【長野】第2次大戦末期、長野・松代大本営地下壕構築工事で不慮の死を遂げた徴用韓国人の遺骨が9月、忠清南道天安市にある「望郷の丘」に移葬される。
この同胞は通称名、中野次郎さん。45年、長野日赤病院で息を引き取った。過去帳はなく本名、本籍地とも不明だ。遺骨は工事に携わった当時の西松組関係者から地下壕にほど近い恵明(えみょう)寺の先代住職が預かり、境内に仮埋葬した。
その後、市民団体「松代朝鮮人犠牲者追悼碑を守る会」(塩入隆会長)が10年前から地元の民団と総連両本部の協力を得て毎年、慰霊法要を行ってきた。
今回のように過去帳がなく、本名も本籍も不明の遺骨が「望郷の丘」へ移葬されるのは異例。民団中央本部民生局の尽力で実現した。「守る会」では移葬に先だって8月13日、民団と総連の両本部関係者立ち会いのもと、恵明寺で慰霊法要を行う。移葬後は現場に供養塔を建立する。
(2005.07.06 民団新聞)