掲載日 : [2005-08-17] 照会数 : 7761
東京で韓国料理教室…栄養士が学ぶ
[ 慎月順教授から学ぶ30人の参加者たち ]
本場の調理法 給食に
韓国農水産物流通公社東京農業貿易館(金鎭永館長)は11日、港区で学校給食のメニューの立案に直接関わる栄養士を対象にした韓国料理教室を都内の中学校で開いた。
東京農業貿易館は本場の韓国料理を普及することで食材の日本への輸出を目指している。これに学校給食メニューの開発に取り組む東京都港区栄養士研究会の会員が飛びついた。
同研究会からは30人の栄養士が参加。服部栄養専門学校の慎月順教授からキムチソーメン、チャプチェ、チョコチョジャンとパプリカ、串焼きの作り方を学んだ。参加者は「本場の作りかたを勉強したい」とみな熱心に耳を傾けていた。
小林千鶴さんは「ふんだんにニンニクやゴマ油を使うことに違和感を感じていた栄養士たちも、いざ、試食してみると後味も残らず、生きた素材の味に驚いていた」と話していた。「子どもたちは辛い食べ物に興味をもっている。韓国料理は好評で、絶対に受けるでしょう」と確信していた。
日本の小中学校の給食メニューに韓国風が浸透してから久しい。かつての「韓国食はニンニク臭い」と言ってきた世代には隔世の感があろう。韓国食の学校給食への浸透ぶりは際だっている。 東京農業貿易館の金館長は「未来の日本を背負って立つであろう子どもたちが給食で韓国の食文化に馴染むことで在日社会に対する見方も変わるだろう」と大きな期待をかけている。
(2005.08.17 民団新聞)