掲載日 : [2005-08-17] 照会数 : 4897
九州幸銀と佐賀商銀…12月めどに合併
在日韓国人信用組合協会(韓信協)の会員である九州幸銀信用組合(金泰 理事長)と佐賀商銀(権龍水理事長)は、12月をめどに合併する。これは9日、両信組でそれぞれ臨時総代会を開き、合併契約書・同覚書を承認したのを受け、即日発表された。合併比率は1対1で、熊本市に本店を置く九州幸銀が存続組合となる。
ペイオフ全面解禁など経営環境が厳しさを増しており、営業基盤の強化で同胞社会や地域社会の発展と利便性向上にいっそう貢献するのが合併の目的。隣接する両信組はこの間、人的交流を重ね、収益体質の強化など経営方針を速やかに合意させる土壌があった。
両信組の合計預金残高は今年3月末現在で363億4600万円。合併後の店舗数は9店、役職員数は約100人、組合員数は7600人となる。九州幸銀は旧熊本商銀が、経営破綻した旧福岡商銀を事業譲受した02年5月に名称を変更、同7月に旧大分商銀を譲受し、3県に8店舗を展開。佐賀商銀は本店のみで資金量は15億円。
洪采植・韓信協会長は9日、両会員組合の合併合意発表について、次のような談話を発表した。
当協会は一昨年5月に発足した合併推進委員会を中心に、積極的に合併を推進してきた。今度の九州幸銀と佐賀商銀の合併実現は、会員組合の内部事情を勘案し、実質的に合併が可能な地域から順次に推進していく当協会の方針に沿ったものであり、心からお祝いする。今後も当協会は、今回の九州地区の合併に参加しなかった長崎商銀を含め、全会員組合の合併・統合を従来の方針通り推進していく。
(2005.08.17 民団新聞)