掲載日 : [2005-08-17] 照会数 : 6690
侵略反省した小泉首相談話…韓中明示、修復図る
実効性は今後の言動に
日本政府は15日、戦後60年に際しての小泉首相談話を閣議決定し、発表した。戦後の節目にあたっての首相談話は2回目。小泉談話は戦後50年の村山談話を踏襲し、「植民地支配と侵略」によってアジア諸国に多大の損害と苦痛を与えたこと、「改めて痛切な反省と心からのお詫び」を表明することを明記した。そのうえで、「とりわけ一衣帯水の間にある中国や韓国をはじめとするアジア諸国とは、ともに手を携えてこの地域の平和を維持し、発展を目指すことが必要」との考えを表明した。
この談話は、小泉首相の靖国神社参拝見送りと合わせ、総選挙を意識した側面は否定できない。だが、先の衆院における「戦後60年決議」が村山談話より後退した面を補完する意味を持ち、韓国、中国を明示することで、両国との関係修復への積極的な意思表示でもある。実効性は小泉首相や政府要人らの今後の言動にかかっている。
(2005.08.17 民団新聞)