掲載日 : [2005-09-14] 照会数 : 8609
歪曲正す「韓国の歴史」…イタリア人学者が出版
イタリアの韓国学者で、ナポリ大学東洋学部で韓国語と韓国文学を教え、韓国文学作品の翻訳家としても有名なマウリチオ・リオットさん(46)が9月末、5年をかけてイタリア語で著述した約400㌻にのぼる韓国通史『韓国の歴史』を出版する。
「歴史は多数者または強者の記録。そのため、少数者または弱者の立場だった韓国の歴史は、中国や日本など周辺強国によってわい曲されることが多く、そうした見方がそのまま西側に伝えられている。こうした誤りを正そうとする努力が大切」と強調する。
表紙には高句麗時代の壁画「舞踊塚狩猟図」を選んだ。最近、問題になっている中国の高句麗歴史わい曲を念頭に置いたものだという。「高句麗と渤海の歴史は明らかに韓国の歴史。中国が操作しようとしてもできるものではない」。
イタリア・パレルモ大学で考古学の修士課程を終えた後、ローマ国立大学で東洋考古学博士号を取得。85年に文教部奨学生として韓国に留学し、89年にソウル大で考古美術史の博士課程を取得した。留学中に黄ヤンスクさんと結婚し、息子1人をもうけた。これまでイタリア語に訳した韓国小説はおよそ20編にのぼる。
(2005.09.14 民団新聞)