掲載日 : [2005-09-14] 照会数 : 7666
民団「第30回望郷祭」…同胞無縁仏の納骨式も
植民地時代に犠牲になった同胞らの遺骨調査・収集作業を進めてきた民団は、今月30日に韓国・天安市の国立望郷の丘で執り行われる第30回望郷祭に合わせ、無縁仏合同納骨式も行う予定だ。今回は神奈川県内で収集された遺骨になる。
神奈川県本部などとの話し合いでは、県内の同胞無縁仏を「望郷の丘」に移葬することを確認した。また、川崎市が保管している同胞無縁仏を移葬・安置対象にすることを決めた。
川崎市の保護指導課課長は8月末、川崎市無縁納骨堂に収蔵している韓国・朝鮮籍50体(02年10月現在)のうち、「朝鮮籍」を除いた28体と、その後収蔵の韓国籍6、7体を神奈川県本部に引き渡すことを約束した。
名古屋市内の霊安殿に安置されていた在日同胞を含む遺骨が無縁仏として粉骨処理されていたことが判明し、その無神経な行為が物議をかもすなど、戦後60年が経過した時点での遺骨収集は困難をともなっている。
望郷の丘には、民団が収集した無縁仏の地域ごとの合同墓碑がある。
(2005.09.14 民団新聞)