掲載日 : [2005-09-14] 照会数 : 8880
米ニューオーリンズ…広がる同胞支援の輪
[ ソウルでも募金運動が行われている ]
米ニューオーリンズのハリケーン
広がる同胞支援の輪
韓国人被害1億ドル
米ルイジアナ州ニューオーリンズ地域韓人被災者対策委員会の李サンホ委員長が5日明らかにしたところによると、ハリケーン「カトリーナ」による在米韓国人の被害額は1億㌦を上回るとの予測だ。
被災地の韓国人は約2500人、商店が約180、住宅が約800軒にのぼる。被害復旧には数年かかるとみられ、被災韓国人たちの生活基盤が揺らぐものと懸念されている。
災害発生後1週間ぶりに被災地への一時帰宅を許されたクリーニング店を営む権さん(51)は、夫人とともに5時間かけて帰宅したものの、高架道路から水没した店をただ眺めるだけだった。昨年3月にクリーニング店を開業し、8月下旬にボイラーを新しく購入したばかりだが、「アメリカン・ドリーム」の夢は水泡に帰した。
東洋マーケットを営む朴ヒソン社長(57)は、「ここに25年間暮らしてきたが、すべて廃墟になり、まったく別の街のようだ」と話した。
教会などで宿泊提供…近隣の韓人会も炊出し
このような中で、近隣の教会や自宅を開放して同胞被災者を泊めたり食事を提供するなど、支援の輪が広がっている。現地の韓人会(金ソンデ会長)は4人1組のチームを編成し、被災者に3度の食事や寝具などを提供している。隣のテキサス州のヒューストンやアトランタなどの韓人会や宗教団体も被災者に施設などを開放している。
なお、ヒューストンの韓国総領事館によると、米南部地域の同胞はこれまで台風が韓国を襲うたびに母国に見舞金を送金してきた。
(2005.09.14 民団新聞)