掲載日 : [2005-10-05] 照会数 : 2923
<京都版>着実に多文化共生 コリアンサロン「めあり」
コリアンサロン「めあり」は、03年5月に民団京都府本部、朝鮮総連京都府本部、財団法人京都市国際交流協会の3団体が共同で行う全国で最初の継続文化事業として設立された。
今日まで、世界文化自由都市宣言をした国際都市京都で市民相互の友好と、多文化共生社会実現のための着実な一歩を祈念し、韓半島文化の紹介(ハングル塾や食文化紹介)、日本との歴史における相互理解(歴史探訪)、在日コリアンの現状理解講座(歴史・教育・年金制度問題)などの事業を展開し、さまざまな行事を開催してきた。それぞれ予想を上回る参加者を集めるなど立派な成果をあげ、参加した日本人からも好評を得ている。
特に昨年9月12日にその1周年を記念して、京都市国際交流会館でコリアンサロン「めあり」まつりを開催した。コリアンフーズの屋台をはじめ、チョゴリ展示会、韓国伝統舞踊や朝鮮学校生徒らによる芸術公演など、韓半島文化の楽しさ、京都の文化の多様さに触れてもらうため、衣食住に関わるさまざまな企画が催された。府内各地から予想を超える約8200人の同胞、日本人らが会場を埋めるほど、盛況を呈した。
コリアンサロン「めあり」を通じての活動実績と相互の信頼関係に基づき、今後とも、在日同胞の文化・教育・福祉の生活向上のため、積極的に協力していく。
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ハングル塾や映画・料理…在日への理解深める
コリアンサロン「めあり」ではこの間、ハングル塾、韓国映画、韓国料理など、多様な事業を実施してきた。
ハングル塾(入門コース)は5月18日、京都市国際交流会館でスタートした。
初級クラスが人気があったため、今年度から初心者向けのクラスを充実させ、「入門」コースとして設置したもの。
第2期は9月から12月まで、第3期は06年1月から3月まで、それぞれ入門、初級、中級コースを開講する。
韓国映画の上映は7月9日、在日同胞1世の半生を縦軸に韓国と北韓、日本に離散した家族の絆を描くドキュメンタリー映画「海女のリャンさん」を京都市国際交流会館で上映し、日本人市民を中心に約250人でにぎわった。
金有作本部団長は「日本人に在日を理解してもらうのにいい映画だった」と話した。
(2005.10.05 民団新聞)