掲載日 : [2005-10-05] 照会数 : 8072
徴用同胞追悼し10年 民団・総連・日本人合同で
岩手郡滝沢村
【岩手】第2次大戦末期に徴用などで韓半島から岩手県内に労務動員され、亡くなった同胞を悼む「追悼慰霊の会」が今年も岩手郡滝沢村にある岩手産業文化センター北側の県有地に立つ「追悼之碑」前で行われた。
「碑」は岩手県内の民団・総連両本部のほか日朝友好国交正常化促進県民会議(小原武郎会長、当時)、県日韓議員連盟など日本の友好団体でつくる実行委員会が立場を超えて協力し96年8月に建立したもの。碑の建つ敷地は県が公有地を提供した。
今年で10回目を迎えた追悼慰霊の会は9月13日に行われた。民団岩手県本部の姜英萬事務局長は「祖国の平和統一の願いと三国友好への思いを託す」ためのものと話す。「会」には韓日の関係者80人余りが出席した。民団側から車一雄団長、総連側からは崔成守委員長が代表してそれぞれ追悼辞を述べた。
碑の建立に携わった関係者らは有志で別途、調査委員会を作り毎年、県内の寺を訪ねて無縁仏になっている韓半島出身の受難者を調査してきた。今年は新たに24人の名前が判明した。これで碑に埋葬された追悼者名簿に記載された同胞は141人となった。このうち死亡状況が分かっているのは66人にしかすぎない。
(2005.10.5 民団新聞)