掲載日 : [2005-10-19] 照会数 : 7756
『未来開く歴史』販売好調 日本版は7万部へ
韓国と中国、日本の3カ国共同編集による東アジア3国の近現代史『未来をひらく歴史』に国境を超えた静かな共感が寄せられている。
日本版は発刊から4カ月で間もなく7万部に届く勢い。執筆関係者らは「われわれの予想を超える」と驚いている。8月に日本ジャーナリスト会議の主宰するJCJ賞特別賞を受賞したことも追い風になったようだ。
韓国語版は政府機関の高い評価を受けており、インターネットを通じた普及運動が進んでいる。現在は4万冊ほどだが、今後さらに伸びそうだ。政府も5000冊を買い取って関係者に寄贈するなど側面からバックアップしている。また、中国では1冊30元と学生には割高にもかかわらず、すでに12〜13万部に達した。値段の安い海賊版も人気を呼んでいるようだ。中学で副読本として使用しているところも多いという。
この本は「新しい歴史教科書をつくる会」の中学教科書に対するアンチテーゼとして3カ国の歴史研究者らが共同で執筆した。出版は今年の5月のこと。
発刊を記念しての国際シンポジウムが13日、都内で開かれ、3カ国の執筆者が「共通の歴史認識は可能か」をテーマに話し合った。
(2005.10.19 民団新聞)