掲載日 : [2005-10-19] 照会数 : 6426
若者対象に起業講座…東京新宿支部青年部
[ 会社設立について講義を聴く団員ら(15日) ]
設立へ民団活性化はかる
民団東京新宿支部(金巌支団長)が若者を対象にした起業講座を開催している。いわゆるニューカマーを含めた若者に集う場を提供しながら民団の活性化につなげたい考えだ。
■□
講師に団員の公認会計士
「起業を志す青年へのサポート講座」(全5回)は11月5日までの毎週土曜日午後6時から、新宿支部の事務所で開催中だ。開校式では、あすか信用組合の康圭一さんが「金融機関からの借り入れ方」、金太旭税理士が「納税について」をテーマにそれぞれ講演を行った。
残り4回の講座は団員で公認会計士の車龍和さん(K&Rコンサルティング公認会計士事務所長)が担当する。10月15日の講座では「会社設立と投資経営ビザ」をテーマに、会社と個人事業者の選択基準や会社の種類、1円で作れる確認会社、会社経営が可能な在留資格、来年からの新商法などについて説明した。
新宿区は、外国人住民比率が1割(約3万人)と日本国内でも抜きんでて多い。韓国・朝鮮籍は約1万人。いわゆるニューカマーの出入りが頻繁で、団員の把握が難しいところだ。そこで支部では、支部ニュースとともに8月下旬から団員登録簿を送付し、団員家族の実態把握に努めている。
金支団長は「若者が興味を抱く企画を提供することによって青年部を発足させ、民団の活性化につなげたい。韓国から来たばかりの韓国人にも門戸を開放したい」と若者の集いに期待を寄せる。
今回は団員の若手公認会計士の協力を得て起業講座を企画したが、支部では韓国語や日本語の講座も実施中で、11月からは韓国映画鑑賞会や在留資格講座なども計画中だ。
青年部設立準備委員会の高隆博委員長は「団員の家族調査が終了するのをまって青年部を設立したい。韓流の影響で韓国に関心を持つ人が増えている中で、交流の場を求めている同胞もいるはずだ。講座だけでなくスポーツや文化なども通じて親睦を図っていきたい」と語っている。
起業講座の日程は次の通り。
▽22日=「公的融資制度の概要」▽29日=「社長が知るべき経営管理」▽11月5日=「社長が知るべき法務」
申し込みは℡03‐3350‐0555。
(2005.10.19 民団新聞)