掲載日 : [2005-11-16] 照会数 : 10467
在日差別是正へ民団兵庫と準備 神戸市立飛松中
【兵庫】神戸市立飛松中学校が10月末から11月初旬にかけて約1週間、3学年の全生徒を対象に「在日コリアンに対する差別」をテーマとした人権学習を行った。
きっかけとなったのは昨年、校内で表面化した生徒同士の差別発言だった。事態を重視した学校側は、民団兵庫県本部の協力のもと1年がかりでカリキュラム作成などの準備にあたってきた。今回の人権学習は「総合的な学習の時間」を充てた。
1日は各クラス担任が「日本と韓国・朝鮮の歴史について」を受け持った。あるクラスで先生が「日本は日・清、日・露戦争で勝ったけど、その戦争で勝ったために日本人は中国人や朝鮮人に優越感を持つようになったんだ。君らも他人に勝ったら、優越感をもってしまうだろう」と語りかけた。生徒たちは神妙に肯いていた。
(2005.11.16 民団新聞)