掲載日 : [2005-12-07] 照会数 : 7012
尹東柱の詩碑宇治に建立へ 侵略への反省こめ
【京都】第2次大戦中、治安維持法違反容疑で逮捕・起訴され、福岡刑務所で獄死した韓国の国民的な詩人、尹東柱をしのぶ「記憶と和解の記念碑」を京都・宇治天ヶ瀬吊り橋に建立しようと、同胞と市民が計画を進めている。
呼びかけたのは02年から非戦・平和の立場から尹東柱をしのぶ取り組みを続けている「詩人尹東柱を偲ぶ京都の会」(紺屋延子代表)で、治安維持法制定から80年目を迎えた今年9月を期して、侵略戦争への反省を込めて建立委員会を設立した。
現在の呼びかけ人は70人を超す。代表は安斎育郎立命館大学教授、須田稔立命館大学名誉教授、朴菖熙大阪経済法科大学客員研究員。
建立委員会では07年5月の完成を目指し、募金活動に入っている。募金目標額は700万円。建立予定地は宇治天ヶ瀬吊り橋周辺。ここは同志社大学留学中の尹が逮捕される2カ月前、学友と訪れたゆかりの地として知られる。
募金は個人が1口2000円、同じく団体は5000円。郵便振込口座は00970‐5‐168176詩人尹東柱記念碑建立委員会。
(2005.12.7 民団新聞)