掲載日 : [2005-12-07] 照会数 : 8403
在日3世・文科省委嘱授業担う 人権・国際理解の講師に
[ 中学2年生を前に話をする金光敏さん ]
【大阪】枚方市立中宮中学校(小山健吾校長)で行われた文部科学省の委嘱による道徳教育研究発表会に外部講師として在日3世の金光敏さんが招かれ、2年生の全クラス161人の生徒を指導した。
金さんが担当した授業は5時間構成の「総合的な学習の時間〜人権・国際理解教育」。このうち第4時限の「さかさまから見た私たちの社会」が11月24日、関係者に公開された。
授業のキーワードは「さかさま」。視点を変えれば日本社会であたりまえのこともあたりまえでなく、いろんな文化を持った人が一緒に暮しているということを、金さんは韓半島から日本を見た世界地図をかざしながら説明した。具体例では祭祀を取りあげ、在日韓国人がいまでも儒教文化を大切にしながら暮らしていると、自らの体験も交えながら語った。
同中学は文部科学省から「児童生徒の心に響く道徳教育推進事業」の委嘱を受け、「やった!できた!どんなもんだい!魂を揺るがす道徳教育」を研究主題に04年度から2年間、全教育活動のなかで取り組んできた。この日は全15会場で道徳、および総合的な学習の時間での人権・福祉教育の時間が実施された。
(2005.12.7 民団新聞)