掲載日 : [2005-12-14] 照会数 : 10192
大成小民族学級30周年祝う 保護者と地域が下支え
[ 動物の鳴き声を韓国語で説明するオリニ(大西小) ]
【大阪】大阪市立大成小学校=丹羽孝昭校長、東成区大今里西=で民族学級「ホランイ」の開設30周年を祝う会が7日、同校講堂で開かれた。民族学級はすでに市内100校を超えているが、同校はそのなかでも長橋小学校と並ぶモデル校的な存在といわれている。
民族学級「ホランイ」は74年12月、当時6年生だった李孝之君が本名宣言したのがきっかけで誕生した。
当初は「子ども会」としてスタート。保護者はもとよりPTAと教職員、ボランティアの民族講師の熱意に支えられながら78年に「第1回ホランイ文化祭」を開くまでになった。
お祝いの会では「ホランイ」で学ぶ1年から6年生までのオリニ30人が民族衣装で参加。高学年はチャンゴやケンガリを高らかにとどろかせながら風物(プンムル)を、低学年は「どうぶつのうた」を披露した。また済州道伝統芸能グループ、シンナラクによる記念公演も行われた
25年前、「ホランイ」から巣立ったある卒業生は「もう涙が出てしょうがない。あのとき民族教育を受けて本当によかった」と感極まった表情。ハルモニたちも孫たちの演技に目を細めていた。
会場には一時期、会社員のかたわら同校で民族講師のボランティアをしていた民団大阪府本部の鄭炳采文教部長の姿も見られた。
(2005.12.14 民団新聞)