掲載日 : [2005-12-14] 照会数 : 6792
<国家報勲処>建国勲章愛族章在日同胞遺族に
[ 長女の姜英園さん ]
光復60周年で
【大阪】韓国の国家報勲処は光復節60周年に際し、独立有功者を顕彰する建国勲章愛族章を故姜昌擧氏に授与した。遺族で長女の姜英園さん(65歳、大阪市生野区)が11月21日に駐大阪韓国総領事館で章を受け取った。
英園さんは「アボジは昨年11月17日に94歳で亡くなった。植民地時代の苦労がやっと国に認められた。嬉しい半面、生きている時に知らせがあれば、アボジも喜んだだろうに…」と淡々と語った。
故人は済州公立農業高校在学中の1926年6月、日本人教師の同胞差別と不当な教育に抗議して同盟休校を図り、退学処分になった。同年9月には、京城中央高等普通学校に移り、27年に再び同盟休校闘争を展開して一時逮捕された。29年に朝鮮学生科学研究会と高麗共産青年会に加入、7月に私立養正高等普通学校校庭で数名を集めて日本帝国主義の支配体制を批判、逮捕されて2年6カ月の懲役を受けた。
昌擧氏の兄の昌輔氏も植民地時代、独立運動に関与したという理由で投獄され、解放を迎える7カ月前の1945年1月3日、栄養失調が元で韓国・大田刑務所で獄中死した。43歳だった。今年3月1日、3・1節に合わせ、愛国章が授与されたが、遺族がいないためにその章も英園さんが大事に保管している。アボジとクナボジを顕彰する姿勢に「韓国の精神的余裕を感じる」と英園さん。
(2005.12.14 民団新聞)