掲載日 : [2006-01-01] 照会数 : 8634
京都大に同胞管理職…金文京教授 人文科研所長に
【京都】京都大学人文科学研究所=京都市左京区吉田牛ノ宮町=の所長に金文京教授(53)が就任していたことが、このほど明らかになった。在日外国人が国立大学の管理職に就任したのは「極めて珍しい例」(徐龍達桃山学院大学名誉教授の話)とされる。
在日外国人が国公立大学の教授や助教授として数多く任用されるようになったのは82年8月20日に国会で可決した「外国人教員任用法」に負うところが大きい。徐名誉教授が組織した在日韓国・朝鮮人大学教員懇談会などによる10年間にわたるたゆまぬ市民運動の成果だ。
「外国人教員任用法」によって国公立大に多数の同胞教授が誕生するようになったことや、さらには京都大学が独立行政法人として生まれ変わった「タイミングの良さ」も追い風になったようだ。
金教授は韓国籍。74年に慶応大学中国文学科卒業。同大学助教授などを経て94年、京都大学人文科学研究所助教授に迎えられ、00年に教授に昇任した。金教授がその学識を認められ、同所長に任命されたのは昨年4月のことだった。所長として5つの研究部門および附属研究施設などを統括している。
(2006.1.1 民団新聞)