掲載日 : [2006-01-18] 照会数 : 6773
<成人式>民族的に生きる チョゴリに託した誓い
[ 新成人30人で華やいだ雰囲気の韓国中央会館 ]
同胞新成人を祝う式典が民団と傘下団体主催のもと各地で開かれた。参加者は多くの同胞に囲まれ、民族的に生きる決意を新たにしていた。
「本名で生きる」
大阪(金昌植団長)の式典は8日、同本部会館で開かれ、130人の新成人が参加した。
参加の動機は「友人に会えるから」「チョゴリが着られるから」という声が多く聞かれた。チョゴリのレンタル制度も「荷物にならず、帰りにほかへ遊びにいける」と好評だった。
新成人を代表して韓成勲さん(相愛大学人文学部2回生)が「後輩たちや在日全体の地位向上につなげるためには、私たちが堂々と本名で生きていくことが大切」と、お礼の言葉を述べた。
東京(李時香団長)は15日、東京・南麻布の韓国中央会館で式典を開いた。会場には新成人30人が参加し、華やいだ雰囲気に包まれた。
懇親パーティーでは青年会と学生会の会員らと一緒に懇談を楽しんだ。「在日の友達に出会え、楽しかった」と左栄吉君(帝京平成大学2年)、「在日韓国人としての誇りと自覚をさらに強く感じた」と韓貴美さん(中央大学2年)。
神奈川(殷鍾七団長)は7日、横浜市内のホテルで新成人を祝賀した。昨年を上回る26人が参加。本部役員らが過去に民団や市民団体のオリニキャンプに参加した対象者に積極的に呼びかけたことが功を奏した。
昨年から式典参加者にはチョゴリの無料レンタルを実施。2年目の今回も好評で13人が利用し、うち3人はパジチョゴリを着用した。
式典終了後は民団・商工会・商銀の合同新年会の壇上で新成人一人ひとりが紹介され、同胞社会へのお披露目となった。
たった1人でも
奈良(姜日錫団長)と茨城(崔元鎬団長)ではたった1人の新成人をホテルに迎え、民団関係者ら多数の来賓が門出を祝福した。奈良は9日、茨城は6日に行われた。
愛知は15日、青年会(金充喜会長)主催のもと、39人の新成人が民団会館に集まった。豊橋支部の金恵里さんが答辞を述べた。目のさめるような青いチマ・チョゴリを着た鄭薫さんは、うれしそうに満面の笑みを浮かべ、その孫の晴れ姿に鄭煥麒同本部顧問も目を細めていた。
岐阜(呉俊植団長)は15日、新成人9人が民団会館で新しい人生をスタートさせた。
東京の大学から駆けつけた朴元子さんは、チョゴリを着るのは初めて。3年前、オモニと一緒に韓国へ行き、この日のためにあつらえた。可愛いピンクのチマと淡いピンクのチョゴリに手を通した朴さんは、感無量の様子だった。
京都(金有作団長)は8日、市内のホテルで開かれ、新成人31人が出席した。このうち京都韓学(現、京都国際学園)卒業生は9人を数えた。硬式野球部で活躍し、地区大会では韓国語で宣誓した李良剛君(同志社大学2年)、チームメイトの金将平君(九州共立大学2年)も元気な姿を見せた。
滋賀(具滋源団長)は8日、同本部会館に3人が参加した。金用将さんが「立派な大人になる」と誓いの言葉を述べると、会場から大きな拍手が送られた。具団長は「在日韓国人として誇りを持ち、同胞社会に役立つ人間になってください」と祝福した。
和歌山(朴哲夫団長)は7日、市内の会館に新成人7人を迎えた。「何回かチョゴリは着たことがあるけれど、今日の日は特別です」と鄭香奈さん。ピンク色のチマ・チョゴリに身を包み、可愛いノリゲを手に微笑んだ。
婦人会和歌山県本部(厳正子会長)のオモニコーラス部が、新成人に歌を披露した。
原爆慰霊碑に献花
広島(朴昭勝団長)は8日、市内のホテルで食事会を開いた。新成人8人が出席、記念品として図書カードとクオカードが贈られた。
新成人は終了後、平和祈念公園を訪れ、韓国人原爆慰霊碑に献花し、黙祷を捧げた。
済州道民協でも
在日関東済州道民協会(鄭平普会長)は14日、東京・上野で家族同伴新年会を開き、新成人11人の前途を祝福した。
(2006.1.18 民団新聞)