掲載日 : [2006-02-01] 照会数 : 5032
日本人救助で犠牲に 李秀賢さんの半生映画化へ
[ 「偲ぶ会」で遺影に献花する参加者 ]
JR山手線新大久保駅で誤ってホームから転落した見知らぬ日本人を助けようとして果たせず、夢半ばで26歳の短い生涯を閉じた韓国人留学生、李秀賢さんの峻烈な青春を描く韓日合作映画「あなたを忘れない」(花堂純次監督、同製作プロジェクト)のロケが、昨年から韓国国内を皮切りに進んでいる。
出演は2000人によるオーディションを勝ち抜き、05年韓国映画「サランニ」でデビューした若手俳優リ・テソン。企画は5年前だが、両親の同意を得るのに時間がかかったという。日本でもオーデイションを経て5月下旬から7月にかけてロケを行う。公開は07年の春以降になる。
26日、都内のホテルで会見した花堂監督は、「ただノスタルジーでつくるのではない。普遍的な友情と人間愛がテーマ。これからの韓日両国の未来を展望しながら、生きる喜びを共感できるような作品にしたい」と抱負を語った。
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都内で偲ぶ会
故李秀賢さんを「偲ぶ会(5周忌)」(同実行委員会主催、矢野作太郎実行委員長)が命日の1月26日、都内のホテルで開かれた。
会場では韓日両国の政府関係者や国会議員、日本語学校に通う語学留学生ら250人が出席し、あらためて李さんの勇気あふれる行動を振り返った。
民団では中央本部の具文浩副団長と李鐘太民生局長が駆けつけ、弔意を表した。
黙祷の後、釜山から駆けつけた両親を先頭に全員で献花した。
(2006.2.1 民団新聞)