掲載日 : [2006-02-01] 照会数 : 7145
『在日コリアンの歴史』教科書 23日出版へ編集急ぐ
中央民族教育委員会(李英秀委員長)は1月28日、在日韓人歴史資料館セミナー室で第5回会議を開き、在日3、4世向けの副教材『在日コリアンの歴史』教科書(仮称)を23日に開催される第59回定期中央委員会当日までに出版できるよう編集作業を急ぐことを確認した。
この日は最終原稿をもとに出席メンバー9人が細部にわたって意見調整を行い、あとは関連のグラフや写真などを入れるのみとなった。教材には金敬得弁護士が執筆した遺稿も収録されている。
A5版130㌻前後。高校生を主な読者層に想定した平易な叙述になっている。発行は東京の明石書店。定価は1300円前後の予定。
執筆者の一人であり、全体の原稿をとりまとめる座長を務めた朴一委員(大阪市立大学大学院教授)は「歴史観の違いもあり、誰もが満足する完全な教科書はもとよりありえない。これをたたき台にして意見を集約し、改訂の際にはさらにいい教科書をめざしてほしい」と述べた。
民族教育委員会のメンバーからは同教材をもとに各民族学校などで定期的な公開授業を行ってほしいとの要望も出た。さらに教材の映像化を望む意見も出された。
(2006.2.1 民団新聞)