掲載日 : [2006-02-15] 照会数 : 7104
<この人この顔>横浜観光大使…李慶姫さん
[ 李慶姫さん ]
外国籍で3人目、横浜観光親善大使に選ばれる
気負わず魅力をPR
「今まで通り気負うことなく、素のままでやりたい」。2003年まで50代続いた「ミス横浜」に代わり、横浜市民として日本各地で横浜のPR活動を行う「平成18年度横浜観光親善大使」の選考会が先月28日開かれ、3人の大使の一人に選ばれた。
外国籍では現大使を務める2人の中国籍に続く。応募102人による第1次筆記試験に合格、35人が進んだ2次面接では韓国語で、困ったときに必ず大吉を引くという成田山横浜別院、通称「野毛山不動尊」の魅力を語った。
応募動機は年齢や国籍などの規定がなく、自分にとってチャンスだと思ったから。緊張はするが人前に出るのは好きだという。02年ミスコリア日本選抜大会で2位を獲得。華々しい舞台とは裏腹に、大会前に行った3週間の韓国合宿では、60人中ただ一人韓国語が話せず悔しい思いもした。
そして、その悔しさをバネに2年間の韓国留学を果たした。通名はない。現在、歯科医師として忙しい日々を送っている。
任期の4月1日から来年3月31日までの1年間は、大使の仕事と本業の2足のわらじを履く。「ベストを尽くしたい」と話しながら、本人は楽しみで仕方がないといった様子だ。親善大使の歴史はまだ浅い。異国情緒あふれる横浜の魅力をもっと多くの人に知ってもらい、今後、応募者が増えればと願っている。
「60代の大使がいてもいい。後に続く在日、ひいては外国籍の方が応募してくれたら嬉しい。最終的に次につなげる足跡を残したい」。
初仕事は5月3日に開催される「第54回ザ・よこはまパレード」になる。
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プロフィール
1976年青森生まれの横浜育ち。02年、昭和大学歯学部歯学科卒業。その後2年間、韓国に留学。現在、歯科医院に勤務。
(2006.2.15 民団新聞)