掲載日 : [2006-02-15] 照会数 : 4821
進取の精神で未来へ 在日YMCAで2・8式典
[ 青年会と学生会が主催したパネルディスカッション ]
2・8独立宣言87周年を迎えた8日、ゆかりの在日韓国YMCAで相次いで記念式典が開かれ、民族の自決と未来のために立ち上がった先達の崇高な精神に学び、これを継承していくことを誓いあった。
在日韓国YMCA主催の式典には関係者250人余りが出席。韓国からは光復会、独立有功者協会などの関係者が駆けつけた。
当時の朝鮮青年独立団名で出された「宣言文」と「決議文」は、在日韓国留学生連合会の洪来完会長が朗読。韓国国家報勲処の金井復次官が記念辞を述べた。
羅鍾一駐日大使、金国柱光復会長に続いて金宰淑民団中央団長は、「先烈の不屈の自主独立精神を継承、豊かな在日同胞社会を構築することに誠意を尽くし、真正な韓日友好関係を築く上で架け橋の役割を果たしていきたい」と致辞を述べた。
「歴史引き継ぐ」…青年会と学生会が決意
在日韓国青年会と在日韓国学生会の両中央本部は在日韓国YMCA地下のスペースワイ文化センターで式典を開いた。
青年会中央本部の壽隆会長が「世界の民族運動を動かした先達の歴史に学び、二度と暴力と圧制に苦しめられることがないよう、歴史を引き継いでいこう」と呼びかけた。また、学生会中央本部の李民和会長は2・8精神の今日的な意義について述べ、「いつの時代も若い世代が主体性をもち、歴史と状況の主人公になる気構えを持つべきだ」と訴えた。
第2部は「『二・八独立宣言』と今を語る」をテーマに民団中央本部から哲恩宣伝局長を迎え、金宗洙青年会企画事業部長と柳太漢学生会総務部長が加わってパネルディスカッションが行われた。コーディネーターは青年会の康孔鮮副会長。
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2・8宣言の「資料室」開設
在日YMCAが準備中
1919年の2・8独立宣言の舞台となった在日韓国YMCAが、当時の在日留学生たちの写真や文書、解放後に開催されてきた2・8記念式典の写真やパンフレットなどを集めている。
これらの史料は今年の創立100周年を記念して同会館内に開設を計画している「2・8独立宣言資料室」に収められる。
問い合わせは℡03・3233・0611(在日韓国YMCA)。
(2006.2.15 民団新聞)