掲載日 : [2006-02-15] 照会数 : 5263
旧長生炭鉱で犠牲者を追悼 韓国から遺族参加
[ 白の喪服姿の遺族 ]
【山口】第2次大戦のまっただ中、旧長生炭鉱で犠牲となった韓国人を悼む第14回式典が4日、炭鉱の遺構のある宇部市西岐波の海岸であった。韓国の遺族会からも8人が訪れ、民団山口県本部(趙東波団長)や追悼式を主催した「長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会」(山口武信代表)の関係者とともに献花した。
旧長生炭鉱は海岸線に沿った浅い地層にある。水没事故は1㌔沖合の坑道で発生、坑内作業に携わっていた183人が犠牲となった。このほとんどが徴用韓国人だった。遺体は引き揚げられないまま現在も海底に眠っている。
遺族らは「深い海の中で眠っている先祖がどれだけ悔しい思いをしていることか。心安らぐ慰霊碑を1日も早く建ててあげたい」と話していた。
(2006.2.15 見団新聞)