掲載日 : [2006-02-15] 照会数 : 7886
<歴史資料館>2・8の苦闘たどる 初の企画展
[ 「2・8宣言から3・1独立運動」の展示に見入る参観者 ]
在日韓人歴史資料館=韓国中央会館別館=で7日から初のミニ企画展「2・8宣言から3・1独立運動」が始まった。
当時の若き在日留学生の献身的で進取あふれる決起行動が、上海やウラジオストクで機をうかがっていた独立運動家を動かし、韓半島全土を揺るがす3・1独立運動に発展していった流れを写真と解説パネルで立体的に紹介している。
2・8運動の前年、1918年に開かれた運動会での留学生たちの集合写真からは、民族自決に燃えていた若き志士たちの強い意志が伝わってくる。当時の留学生のほぼ全員とされる600人が集結し、高らかに独立宣言文を朗読した当時の東京朝鮮基督教青年会館の写真(在日韓国YMCA提供)は貴重だ。
決起を報じた日本の各紙は「鮮人600名集合す」「朝鮮学生大検挙‐60余名西神田署に」とセンセーショナルな扱い。上海で活動した崔謹愚と李光洙を監視した官憲の報告資料からは、日本側が独立運動をいかに恐れていたかがよくわかる。
企画展は3月7日まで。このほか「姜徳相館長と語る〜独立運動の軌跡」と題したセミナーが3月4日午後2時から資料館3階セミナー室で開かれる。要申し込み。問い合わせは℡03・3457・1088。
(2006.2.15 民団新聞)