掲載日 : [2006-03-15] 照会数 : 6345
「在日に無限の可能性次代の夢共有しよう」 青年会会長
[ 康孔鮮(青年会中央会長) ]
環境問題でコーディネーター役も
次期会長を推薦する壽隆前会長の声が会場の空気を震わせた。来年の青年会結成30周年の節目を康孔鮮さんに託したいとの思いにあふれていた。康さんも意気に感じるタイプ。会長のもとで副会長に就任したときから「次は自分」との予感があったという。
会長までの青年会は自らの歴史を知り、アイデンティティーを確立することに重点を置いてきた。代表的なものが「歴史を伝える運動」だった。
康会長は次の30年を見すえている。「在日には無限の可能性がある。韓国と日本の双方の社会に役立つ存在になりたい」という。一例として人類にとって普遍的なテーマである環境問題への貢献を挙げた。韓国と日本の架け橋となって両青年団体をコーディネートしていく役割を担うのだ。このことが民団の地位向上にも結びつくことと信じている。
「せっかく在日に生まれたからには、それがプラスであるという夢を与えたい」。当面の課題は担い手を増やすこと。4月から個別集中訪問活動を展開していく。「まず1人でも多くの青年と会う。会って一緒に夢を語りあいたい」と語る。
康会長と在日社会との関わりは埼玉のオリニ林間学校であり、ソウル夏季学校だった。多くの仲間にも恵まれ「人間的に大きくなった」。景民杓民団埼玉本部事務局長は「いつの間にか在日社会を背負う存在に成長してくれた」と眼を細めた。
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プロフィール
埼玉県春日部生まれ。32歳。保育園から本名を使用。幼少のときから父親に連れられ民団の新年会などに出席していた。前会長とはソウル夏季学校時代の同期生。東京電機大学工学部精密機械工学科在学中の95年から青年会埼玉本部に参加。組織次長、会長を歴任。現在、都内の計測機器メーカーに技術者として勤務中。
(2006.3.15 民団新聞)