掲載日 : [2006-03-29] 照会数 : 7941
在日韓国奨学会 51年目の再出発
[ 徐龍達理事長 ]
新構想で文化活動支援へ
在日韓国奨学会(徐龍達理事長)が半世紀にわたる育英事業に終止符を打ち、新たに仮称「韓日文化交流財団(基金)」として改編を図っていくことになった。徐理事長が24日、東京・南麻布の韓国中央会館で会見し、明らかにした。
構想によれば、韓日文化交流財団は07年度からスタートする予定。助成対象者は韓国学と日本文化、定住外国人問題の研究・紹介、および論文の出版を目ざす学者・研究者、市民運動家とし、国籍は問わない。対象地域は近畿地区から全国へと拡大していく。金額は1件あたり30万円ないし50万円を予定している。
徐理事長は「在日韓国奨学会は51年目を迎える来年から新しい構想のもと文化活動を展開していく。各界各層のご理解と支援をお願いしたい」と呼びかけている。
在日韓国奨学会は56年8月の創立。翌57年の初年度は29人の同胞大学生の中から7人を選び、月額3000円を支給した。当時は日本側の奨学金制度に国籍要件があったため、4倍強の厳しい競争率だった。現在は奨学金支給額は年間36万円となっている。
(2006.3.29 民団新聞)