掲載日 : [2006-04-26] 照会数 : 7262
郷土愛の奨学会大きく成長 全羅南道「宝城秋信奨学会」
在日同胞が設立4年目
支給対象コツコツ拡大…60人から来年は200人へ
在日同胞が02年に全羅南道の郷里に設立した「宝城秋信奨学会」(金玉男会長)から通算4回目となる06年度奨学金が4日、宝城郡管内の児童・生徒に手渡された。今年度は昨年の146人を上回る175人に総額5250万ウォンの奨学金を支給した。
内訳は小学生が30人、中・高校生各60人、および金会長の親族関係も25人含まれている。宝城郡庁で行われた支給式には学生、保護者、教育関係者ら200人が出席した。
同奨学会は福島県内で鍍金業を営む金さん(92)=東京都葛飾区在住=が投じた私財2億ウォンを基金としている。第1回は03年、郡内の中・高校生60人に総額2500万ウォンを手渡した。2年目からは対象を小学生にも広げ、合わせて100人とした。
支給対象が増えるに従って金さんが基金に充当する金額も毎年増え続けてきた。いまはウォン高の時期を見計らって毎年8500万ウォンから9000万ウォンほど送金している。来年以降は200人に支給対象を拡大していきたい考えだ。
金さんは「いまでも6年間ぐらいは継続できるを基金として積んである。残された人生のすべてをこれにかけ、万が一の時は息子と娘が継ぐことになっている。少なくとも30年間は続けていきたい」と話している。
(2006.4.26 民団新聞)