掲載日 : [2006-06-21] 照会数 : 11263
<ドイツW杯>韓国会館で韓・日共同応援
[ トーゴと熱戦を繰り広げる韓国チームに声援を送る韓・日共同応援団(兵庫韓国会館) ]
パブリックビューイング…「ともに勝者になろう」
02年サッカーワールドカップ(W杯)共同開催当時の興奮が、大阪と兵庫の両韓国会館でよみがえった。日本‐クロアチア戦をパブリックビューイング(PV)した大阪会場では兵庫の民団職員が青のTシャツを着て日本チームを応援、兵庫のPV会場でも韓国が逆転勝利を飾ったトーゴ戦を観戦していた全員で「マンセー」を三唱し、喜びを分かち合った。
4年前思い出した…大阪
全員で〞マンセー〟…兵庫
300インチの大型スクリーンが設けられた大阪市北区の大阪韓国会館では18日、在日同胞と日本人の地域住民がクロアチアと対戦した日本チームに熱い声援を送った。PVのタイトルは「〜will be the winners together〜」(ともに勝者になろう)。青年会大阪本部の金哲弘会長が企画した。
クロアチアのPKを日本のキーパー川口がきっちり止めたときは「ウォー」と会場いっぱいに歓声が沸いた。ソウルから来たある留学生は「4年前の韓・日共催を思い出した。スポーツに国境はない」と力を込めた。
ブルーのトレードTシャツを身につけ、最後まで「頑張れ日本」を叫び続けていた池栄二さん(民団尼崎支部事務次長)は「お互い共生し、交流していくうえで、やはり日本にも勝ってほしい」と話していた。24日には午前4時から韓国‐スイス戦のPVも行う。
民団兵庫県本部(白永煕団長)でも13日、神戸市中央区の同本部会館で韓国‐トーゴ戦のPVを開催。日本人を含むサッカーファン100人が韓国を応援した。神戸在住の留学生有志らから「もう一度(4年前の)あの興奮を」との声が上がりこれに応えた。
民団側では太極旗や応援歌の歌詞カードを用意して、赤いTシャツ姿のサポーターを迎えた。
前半、韓国が先制され会場からは思わずため息がもれた。後半、韓国が追いつくと、「テーハンミングッ」を大合唱。逆転すると誰かまわず抱き合い「オー、ピルスン(必勝)、コリア」などと声を上げた。
試合終了後は全員で「マンセー」を三唱、一緒になって勝利を喜びあった。
関西学院大学4年の金岡杏奈さん(22)は「昨日も韓国人の友だちと日本戦を見た。今後も一緒に応援し、日本も勝ってくれれば」と期待していた。
(2006.6.21 民団新聞)