掲載日 : [2006-06-21] 照会数 : 5043
無年金高齢者訴訟本人尋問 苦難の生活史語る
[ 京都地裁での本人尋問を終えた原告と弁護団 ]
77歳のいまも清掃のパート
【京都】在日無年金高齢者訴訟の原告5人が相次いで京都地裁の証言席に立ち、それぞれ約40分にわたって渡日してからいまに続く困難な生活史を自らの肉声で語った。
8日に証言した鄭在任さん(85)は「在日朝鮮人は国民年金に入れないものとあきらめていましたが、(在日朝鮮人が)年金をもらえないのはおかしい」と訴えた。
また、77歳のいまもパートで宇治市文化センターなどの清掃に出ているという金君子さん(77)は「年金が少しでもあれば生活が違う。70年以上も日本に住んでいるのにもらえないのがおかしい」と悔しさを語った。
なお、本人尋問は5月11日にも行われ、多数の傍聴者が2人の一世の切実な訴えに耳を傾けた。なかには涙を流す人もみられた。
次回9月28日に結審し、来年の2月に判決を迎える予定。
(2006.6.21 民団新聞)