掲載日 : [2006-06-21] 照会数 : 5367
80歳から挑戦ハングル学習 奈良の伊藤美代子さん
[ 身辺雑記を韓・日両国語で書いている伊藤美代子さん
]
老後の人生イキイキ
【奈良】80歳から韓国語の勉強を始め、ちょうど1年と5カ月。病弱でホームヘルパーの世話になっているとの言葉が信じられないほどいきいきとした表情の伊藤美代子さん=奈良市佐紀町。「ハングルとの出会いで老後の人生が豊かになった」と笑顔で語った。
ドラマ「冬のソナタ」と出会い、韓国の俳優に魅せられた。担当のヘルパーさんが韓国語を習っていることを知りNHKのハングル講座を受講するようになったという。こつこつ身辺雑記を書き記してきた日本語と韓国語の対訳ノートはすでに20冊近くに上る。
ノートには娘さんからプレゼントされたチマ・チョゴリを初めて着用したときの感動も記されてあった。「さらさらとした感触。夢みたい。『これって美しいだけでなく合理的にできている』と娘が言っている。私が着た後、娘も着た」
元中学校教員。奈良県教育委員会を最後に57歳で退職した。病気で韓国に行けないのが唯一の心残りなのだという。
(2006.6.21 民団新聞)