掲載日 : [2006-08-15] 照会数 : 5296
「生存被爆者1日も早い救済を」 37回目の原爆犠牲者慰霊祭
共生社会の発展と韓半島非核化誓う 民団広島県本部
【広島】広島平和記念公園内にある韓国人原爆犠牲者慰霊碑前で5日、民団広島県本部(朴昭勝団長)は、民団中国地協の役員や市議会議員ら約200人が見守る中、61年前の惨劇に思いをはせ、犠牲者の冥福を祈った。
朴団長は「生存被爆者たちの一日も早い救済を願うとともに、今後、日本社会の中で共生していく在日韓国人社会をさらに発展させるため、創団60周年の今年を新たな出発点として尽力していく」とあいさつ。
民団中央本部を代表して出席した李鐘太民生局長は「韓半島および東アジアの平和と安定、韓半島の非核化実現のため、北韓に対し核の完全放棄に応じることを強く促す」とした河丙中央団長の追悼辞を代読した。このあと、青年会広島県本部の役員が「平和メッセージ」を読み上げた。
今年、新たに1人の死没者名簿が慰霊碑に奉納され、これで確認された同胞数は計2618人になった。最後に婦人会広島県本部(宋姫子会長)の会員15人が慰霊歌を合唱し、参加者それぞれが碑に献花した。
韓国人犠牲者慰霊祭は今年で37回目。平和公園内の現在地に碑を移転してからはこれで8回目となる。
(2006.8.15 民団新聞)