掲載日 : [2006-09-06] 照会数 : 4930
浮島丸殉難同胞しのぶ 舞鶴市で61周年追悼
[ 追悼辞を読みあげる金榮吉支団長 ]
【京都】浮島丸事件で犠牲となった韓国人元徴用工らを追悼する第61周年追悼集会が8月24日、舞鶴市下佐波賀の浮島丸殉難の碑公園で行われた。韓国からもこの事件で父親を亡くした遺族2人が初めて参加した。
全員で黙祷後、主催団体「浮島丸殉難者を追悼する会」を代表して余江勝彦会長が「野田幹夫前会長の遺志を引き継ぎ、平和への運動の発展に尽くしたい」と犠牲者の冥福を祈った。続いて民団舞鶴支部の金榮吉支団長が追悼辞を述べ、京都朝鮮中高級学校の生徒たちが、追悼歌「はまなすの花 咲きこめて」を合唱した。この後、参加者400人全員が海に献花し合掌した。
民団からは金有作本部団長をはじめとする民団関係者13人と婦人会本支部役員41人が参列した。毎年、多くの婦人会関係者を集めて参加している姜貞子婦人会京都府本部会長は、「この事件を風化させないために、参加することが大切。自分の先祖の法事のつもりで、毎年、参加するよう呼びかけています」と語った。
(2006.9.6 民団新聞)