掲載日 : [2006-09-13] 照会数 : 5044
<婦人会西東京本部>故郷の味届ける 多磨全生園慰問
[ 慰問品を手渡す李忠征団長(左) ]
【西東京】民団西東京本部(李忠征団長)は7日、婦人会西東京本部(金金子会長)とともに東京都東村山市の国立ハンセン病療養所多磨全生園で療養生活を送る同胞入所者を慰問し、参鶏湯とキムチ、シリトックを手渡した。
同園の入所者はほとんどが全快の身。だが、高齢化に伴う多くの疾患と後遺症を抱え、さらに社会的偏見も重なっていまなお社会復帰できないでいる。まして同胞は国籍の違いによるハンディも加わり、いきおい外出も控えがち。それだけに「敬老の日」を前に届けられた同胞の情愛に顔をほころばせていた。
金婦人会長は「10年ほど前から慰問を続けているが、年を追うごとに少なくなっていてさびしいい思いがする」と、高齢化する入所者を思いやった。同胞互助会の金奉玉会長によれば同胞入所者は現在40人弱。「納骨堂に行く人だけが増え続ている」と力なく笑った。
(2006.9.13 民団新聞)