掲載日 : [2006-09-27] 照会数 : 5114
同胞遺骨61年ぶり返還 金沢から厚労省認定第1号に
【石川】金沢市内の寺院に61年間にわたって保管されてきた在日同胞の遺骨が10月2日、韓国国内の遺族に返還されることになった。返還が実現すれば、韓日両国首脳が04年に合意した韓半島出身者の遺骨返還事業の第1号となる。
この遺骨は申福萬さん(34)=当時。8月、厚生労働省による実地調査で身元が判明した。寺院から連絡を受けた民団石川県本部(金次郎団長)が民団中央本部に連絡。同民生局が強制動員真相糾明委員会の協力を得て韓国国内に在住する申さんの甥を探しあてた。
厚生労働省などの調査によると申さんは45年6月25日、金沢市内の土木工事現場での作業中、土砂崩れに遭い下敷きになった。韓日両国政府が戦中・戦後にかけて日本で亡くなった遺骨の返還事業に取り組んでいることを知った寺院が石川県本部に遺骨の返還を打診していた。
(2006.9.27 民団新聞)