掲載日 : [2006-10-04] 照会数 : 7871
「名誉道民」の称号日本人行政書士に 済州道庁
国際自由都市への貢献に期待
【奈良】韓日両国の民間交流に寄せる意欲を買われ、奈良県橿原市内の行政書士がこのほど、済州道庁から「名誉道民」称号を贈られた。日本人では京都府在住の笠井康弘(72)さんに次いで2人目。
この行政書士は綛谷邦夫さん(64)。天理大学朝鮮語学科を卒業し法務省入省。定年退職後、2年前から済州道を訪問するようになった。笠井さんがコツコツ築き上げてきた済州道内の自治体、大学教授、宗教人などとの交流関係を引き継ぎ、道の発展に貢献したことが認められた。
綛谷さんは道が06年7月1日から「国際自由都市」になるのを知り、旧知の道議会関係者や大学教授を通じて日本語講師のボランティアとして貢献したいと申し入れたこともあった。
済州道が島全体で国際自由都市として本格的に外国人の誘致を図っていくうえでは言葉だけでなく、その国の文化・伝統も教えられる〃言語民講師〃の存在は貴重。綛谷さんが老人養護施設への慰問など長年にわたって道民と交流してきた実績も評価された。
綛谷さんは今年2月、柿本県知事から「奈良まほろば大使」の委嘱を受けているだけに「韓国の若い人たちにも奈良を訪問してもらえるようホームステイネットワークの構築に努めたい」と意欲を燃やしている。
(2006.10.4 民団新聞)