掲載日 : [2006-10-25] 照会数 : 6912
元官房長官が対談 「在日から見える社会」 11・29開催
青年会ら主催「在日から見える社会」11月29日に
日本社会で最近とみに高まりつつある偏狭なナショナリズムに在日の立場から一石を投じてきた市民公開講座「在日から見える社会」(同実行委員会主催)の06年度第1回講座に歴代の内閣官房長官2人が登場することになった。これは同講座開講以来の試みだ。
偏狭なナショナリズムを突く
ゲストは前衆議院議員の野中広務さんと、首相候補と目された加藤紘一議員。司会は在日外国人の人権問題では第一人者の龍谷大学教授の田中宏さんが担当する。テーマは「外国籍住民と共に考えるナショナリズム」。
はじめに2人が「今、歴代内閣官房長官として伝えたいこと」と題して基調講演を行う。続いて田中宏さんの進行のもと①過去と現在のナショナリズムの相違②外国籍住民にとってのナショナリズムのあり方③国家主義と地域主義などについて語る。
今回の講座は、青年会中央本部と日本の市民団体や学生で構成している実行委員会が2人の元官房長官を説得し、ようやく実現した。11月29日午後7時から渋谷区神宮前の東京ウイメンズプラザで開催する。また、12月2日の第2回講座では『オシムの言葉』著者でスポーツジャーナリストの木村元彦さんが、「スポーツとナショナリズム」と題して語る。午後4時から千代田区須田町の情報オアシス神田淡路町スペースで。各回とも当日券1000円。前売り500円。11月7日からチケットぴあなどで取り扱い開始。問い合わせ℡03・3453・9350(同実行委員会)。
(2006.10.25 民団新聞)