掲載日 : [2006-11-15] 照会数 : 5470
誇り胸に創団60周年 各地民団が祝典開く
[ 決意を新たにした東京・文京支部の式典 ]
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民団発祥の地で
東京・文京支部
民団東京・文京支部の創団60周年記念式典が10月23日、東京都内のホテルで開かれ、文京日韓親善協会会長の煙山力会長(文京区長)ら多数が出席した。
金成日支団長は「わが支部は、本日出席の金宰淑中央本部常任顧問から民団発祥の地であると聞かされた。地域社会に貢献する観点から、停滞していた日韓親善協会を活性化させるために、文京区長を新会長に新しい日韓協を発足させることができた」と報告した後、「韓国民であること、首都東京の中心に位置する文京区民であることを誇りに思い、一生懸命仕事をしていく」と誓った。
煙山会長は、金支団長の亡父(金昶輝前中央本部顧問)が支団長だった頃からの付き合いだった。「60周年を機に、親善協会と民団との交流を深め、日韓の良好な関係づくりを」と述べた。
式典には東京本部の李時香団長らのほか、中央本部の許孟道、韓在銀両副団長、深谷隆司、保坂三蔵の両国会議員らが駆けつけた。
許副団長は「文京支部は多文化共生社会を具現するため、権益擁護運動の中核となり、在日同胞の権利伸張に大きく寄与してきた」との鄭進中央本部団長の祝辞を代読し、お祝いに代えた。
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青商30周年兼ね
広島本部
【広島】創団60周年の民団広島県本部(朴昭勝団長)と創立30周年を迎えた広島韓国青年商工会(李英俊会長)は、大邱市からオンヌリ国楽芸術団を招いて6日、市内のアステールプラザ大ホールで祝祭行事を開いた。会場には民団関係者ばかりか地域住民も多数詰めかけ、1200人で満席となった。
オープニングでサムルノリ隊が会場を練り歩くと、会場からリズムをとる大きな拍手がわき上がった。「扇の舞」は1人舞ながら色鮮やかな民族衣装と華麗な踊りが観客を魅了した。会場からは「感動した」「アンコール」といった声が飛び交った。
「オンヌリ」とは「全世界」という意味。全世界の人がみんな仲良く楽しく歌って踊れる世界を作りたいと9〜22歳の青少年で構成されている。
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市民500人で盛況
福岡支部
【福岡】民団福岡支部(姜東俊支団長)は同支部の創団60周年を10日、パピヨン24を会場に一般市民と共に祝った。式典にはゲストとしてつかこうへいさん(作家・演出家)を招いた。会場は500の客席がほぼ満席になる盛況ぶりだった。仕事帰りの若い女性や家族連れの姿も目立った。
つかさんは記念講演で在日韓国人として体験した辛い過去を赤裸々に語り、娘を思いやる優しい父親の顔をのぞかせていた。また、「冬ソナ」の主題歌を歌ったRYUさんもお祝いに駆けつけ、新曲を披露した。
このほか、日本人と韓国人を父母に持つ福岡出身の歌手・星月さんによるミニライブや、在日2・3世たちの肖像写真を撮り続けている大野金繁さんの写真展も行われるなど、盛りだくさんの内容だった。
(2006.11.15 民団新聞)