掲載日 : [2006-11-15] 照会数 : 5717
韓国色地域に浸透 各種祭典で引っ張りだこ
[ 太極旗を掲げた民団と婦人会のブース(岡崎市) ]
民団など出店
自治体の主催する国際色豊かな各種祭典に地元の民団や婦人会、青年会が請われて初参加する例が全国的に目立っている。各地いずれも韓国惣菜類の人気が高い。多文化共生が広く、深く浸透しつつあることを表す象徴的な事例といえそうだ。
■□
在日写真展も
ふれあい農水産フェア
【愛知】民団愛知県本部事業部と青年会愛知県本部は愛知県体育館で開かれた「ふれあい農林水産フェア・秋」に初参加した。このフェアは「食育」の観点から健全で安心できる食生活や食文化を紹介するイベントで3日から3日間にわたって開催された。
会期中、青年会は体育館横に設けられた青空市場「国際交流ゾーン」で「語り継ごう在日を」と題した28枚の貴重なパネル写真を展示した。5日には民団事業部が派遣したノリパンがステージに上がり、サムルノリを演奏した。客席からは、色鮮やかな民族衣装と迫力ある演奏に、大きな拍手が送られ、中には「感動した」と出演者にねぎらいの言葉をかけている人も見られた。
■□
太極旗はためく
岡崎市民まつり
【愛知】愛知県岡崎市では同市の市制施行90周年を記念する「秋の市民まつり」に地元の民団支部(朴茂安支団長)と婦人会支部(池 子会長)が初出店し、手作りの韓国惣菜などを販売した。
「まつり」は4・5の両日、岡崎公園多目的広場一帯で開催された。民団と婦人会が協力したブースは軒先に太極旗を掲げ、婦人会のメンバーがチヂミやキムチ、サムゲタン、焼酎などを販売し、好評だった。
民団岡崎支部は昨年の万博期間中、ボランティアの通訳業務で両国市民団体の間を取りもった。このことが今回の出店に結びついた。
■□
マッコリ無料で
あだち国際まつり
日本でも有数の在日外国人集住都市、東京足立区で3日開かれた「あだち国際まつり」(同実行委員会主催)にも民団足立支部(李壽源支団長)が「韓国チャングムの味」のテントを出店し好評を博した。
主なものは婦人会足立支部が丹誠を込めたチヂミやトッポッキ、キムバブなど。なかでもチヂミはいちばんの人気で、「これを楽しみに来た」という主婦の姿も見られた。年配の男性は無料のキムチをつまみに試飲用のマッコリを味わっていた。おみやげの韓国のり、辛ラーメンセットも好評だった。
この日、世界のさまざまな食を味わえる「交流体験村」には韓国をはじめ計11カ国の料理が味わえるテントが並んだ。ステージでは民族衣装によるファッションショーも行われた。
■□
キムチチゲ好評
全国鍋コロシアム
【山口】全国各地の自慢の鍋料理が勢揃いして味を競う食の祭典「全国お国自慢鍋コロシアム」が3〜5の3日間、下関市の海峡メッセ海峡夢広場で行われた。婦人会山口県本部(李相亥会長)は手作りのキムチチゲを出店し、好評を博した。
この催しは86年から全国持ち回りで開催されている「国民文化祭」の「やまぐち2006」の一環。下関市から出店の要請を受けた婦人会山口県本部は何回も試作を重ね日本人の嗜好に合う「マシッヌン(おいしい)キムチチゲ」を4日、本部出店ブースで販売し、300食を完売した。
会場には下関のふぐやくじら鍋をはじめ石狩鍋(北海道)、きりたんぽ(秋田)など全国的に知られた30もの鍋が並び、食べ比べや人気日本一を決めるコンテストが行われた。
(2006.11.15 民団新聞)