掲載日 : [2006-12-06] 照会数 : 8666
「海外文学賞」大賞に 在日同胞詩人の王秀英さん
第9回海外文学賞の大賞(詩部門)受賞者に在日同胞の詩人、王秀英さんが選ばれた。この賞は米国ロサンゼルスに本拠を置く海外文学社が主宰し、韓国語で文学作品を発表している海外同胞に贈っている。在日同胞では過去、李恢成氏と金吉浩氏が小説部門で受賞しているが、詩部門では王さんが初めて。
王さんは釜山生まれ。延世大学を卒業し、1961年に『現代文学』推薦を経て韓国文壇にデビュー。1976年『主婦生活』社の駐在特派員として来日してから在日歴は25年を超える。韓国で1996年に詩集『祖国の切手にはいつも涙が』で第14回尚火詩人賞、1998年にも詩集『朝鮮人の傷痕』で第33回月灘文学賞をそれぞれ受賞している。
日本語のエッセイ集に『角が立つ韓国人、丸くおさめる日本人』『韓流の秘密』(いずれも海竜社刊)がある。
(2006.12.6 民団新聞)