掲載日 : [2007-01-31] 照会数 : 7402
皮千得のエッセー集、日本で初出版
「韓国の感性、知って欲しい」
韓国で教科書にも掲載されるなど国民に広く愛されている皮千得(97)=ピ・チョンドゥク、詩人・エッセイスト=のエッセー集が日本で初出版された。日本の韓国語学習者を想定して韓日対訳版となっている。
収録作品16編はいずれも瑞々しいロマンと感性に満ちている。日常の風景や出来事に寄せる皮の視線がとてつもないほど優しく、温かい。これは韓国人ばかりか、日本人でも十分共有できる世界だろう。なかでも日本人「朝子」との初恋を描いた「縁」はほろ苦い余韻がいつまでも残る。
翻訳は韓国出身で神戸女子大と京都の大谷大学で韓国語を教えている李春子さん。「日本人に韓国人が共感する美しい感性を想像してもらえれば、共通理解に役立つと思いました」と話している。
1600円(税別)。
問い合わせは韓国語ジャーナルを発行しているアルク刊(℡03・3323・4440)。
(2007.1.31 民団新聞)