掲載日 : [2007-03-28] 照会数 : 5585
若い芽の文化芸術活動重視 韓哲文化財団7件に助成金
06年度第1回伝達式
学術、文化・芸術、福祉の分野で将来を嘱望されている日本人と在日同胞を支援する財団法人韓哲文化財団(旧韓国文化研究振興財団、韓昌祐理事長)の第1回助成金伝達式が24日、都内であった。第1回助成対象に選ばれたのは学術分野(出版助成)で2件、芸術・文化・体育分野で4件、福祉が1件。助成金は各100〜200万円。
文化・芸術分野ではドキュメンタリー「ディア・ピョンヤン」で高い評価を得た梁英姫さんに200万円が贈られた。梁さんは「助成金を受けて目の前が開けた。来年までに2本ドキュメンタリーを仕上げる」と意欲を語った。同分野では大相撲春場所でデビューした在日3世の元高校生横綱・李大源君も選ばれた。
同財団の前身は韓理事長が3年がかりで文部省(当時)に働きかけ、90年に認可された韓国文化研究振興財団。認可から20年が経過、「一応の役割を終えた」として05年に韓哲文化財団として再出発した。基本財政は3億円。
新財団では助成の対象を学術のみならず文化・芸術、体育、福祉の分野まで幅を広げ「若い芽」を育てることに力を入れている。第1回応募者は学術分野が26件、文化芸術分野が10件だった。
助成者(敬称略)
〈学術分野〉▽李光奎(ソウル大学名誉教授、在外同胞財団前理事長)▽田尻義了(九州大学文学部考古学研究室研究員)
〈文化芸術・福祉分野〉▽尹漢信(演奏活動、アルバム発売)▽梁英姫(映像作家)▽石井かほる(OWWC実行委員会代表)▽NPO法人「訪問介護事業所ナビ荒川」▽李大源(春日野部屋)
(2007.3.28 民団新聞)