掲載日 : [2007-04-04] 照会数 : 7010
<大阪市生野区>民族学級在籍児童 中川小がトップ
一時200人台まで…背景に日本籍の急増
【大阪】民族学級に籍を置く韓半島にルーツを持つ同胞児童数で長らく全国の公立学校で、最大を誇っていた大阪市立北巽小学校が昨年度、その座を市立中川小学校に明け渡していた。
06年度、民族学級入級児童数は中川小189人、北巽小186人。わずかながら中川小が上回った。いっときは200人が民族学級に在籍していたが、転出などで189人に落ち着いた。
民族学級の現場では、いまや、日本国籍の同胞児童が数的に中心となってきている。中川小での入級児童逆転現象は、生野区でも日本国籍児童数が急増していることの現れとの指摘もある。
民族教育問題に詳しい金光敏さん(特定非営利活動法人コリアNGOセンター事務局長)は「民族学級がなければ彼らは『日本人』として扱われていた可能性が高く、民族学級が彼らのアイデンティティー保障にいかに大きな役割を果たしているのか分かる。民族学級などの取り組みを広げる必要性はまさにそこにある」と話している。
両校に在籍する韓国・朝鮮籍者数に限れば北巽小が135人と中川小の113人を上回り、依然として北巽小が最多。在籍率では御幸森小が全校生徒227人中105人を韓国・朝鮮籍(46・2%)で占めている。
(2007.4.4 民団新聞)